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2010年代「ファブラボ」等より緩やかに立ち上がった、個人や少人数チームによる短期間・オンデマンドの「デジタル製造(ファブリケーション)」を、一品生産でありながら、従来の製品レベルの実用性と安全性を兼ね備えた「社会適用品」にまでその品質・機能・性能・魅力を高め、かつ国内の重点課題領域と適切に結びつけることで新領域を開拓し、

科学技術と産業、そして文化とデザインを結合したイノベーションを創出します。

目的別・研究成果クイックインデックス

ファブを成熟化/高度化するための12の研究開発課題

Fab Shipment

( for Product Developing )

 ( for Prototype Handling )

Fab Research
Fab Center

 ( for Data Managing )

concept

デジタルファブリケーション技術が「つくる」過程を支えるとすれば、IoT (Internet Of Things)技術は「つかう」過程を支えるものです。ファブ地球社会創造拠点では、 「つくる」と「つかう」のサイクルを繰り返して、プロトタイピングを行いながら、社会の中での人とモノとのより良い関係を育て、次なるニーズや真の欲求を「わかり」「まなぶ」ためのメソッドを構築しています。

About FABTECHS
Prototyping Loop = ∞ model

プロトタイピング・ループ= ∞ モデル

ファブ地球社会においては、異なる背景や技術を持った小人数のチームで、企画・設計・試作・検査までを一体的に行えるようになります。また、販売・使用・維持・再利用の過程においてもユーザーの参加を促しながら、新しい「価値」を共創できる関係が生まれます。 本グループでは、デジタルを前提としたデザイン/ファブリケーション/デプロイメントのプロセスを支える新技術を、ハードウェアとソフトウェアの双方を一体的に開発し、重点領域における具体的な社会実装を推進します。

Fab Earth Platform

「プロトタイピング・ループ=∞モデル」にもとづく、人々の創造的活動を支える技術的なプラットフォームが、本COIの最終ゴールです。 分野別・材料別に特化した3Dプリンタやファブリケーター、モノの使用状況や置かれている環境を計測する省電力センサデータロガー、さまざまな現場から取り溜めたデータを重ね合わせ、感性指標から物理特性までを多角的に分析するためのツール、の3要素がインターネットを介して結ばれ、デジタル(データ)とフィジカル(モノ)が相互に変換され、ナレッジが価値として蓄積する一連のプロセスを支えます。

ファブ地球社会プラットフォーム

 「個別化」「一品生産性」が必要とされ、

デジタル製造 (ファブリケーション) の特性が発揮される、国内の3大課題領域

3Dスキャン技術と3Dプリント技術を組み合わせて製作する、個々の身体に完全フィットする装具・自助具、在宅ケア(看護・介護)で用いる個別ツールなど、高齢化社会におけるヘルスケア/地域包括ケアの一端を担う「コ・メディカル」

領域の、パーソナルな要求に基づくプロダクト

開発を開拓します。

​国内の人口減少に反して、地球規模では逆に人口爆発が生じ、今世紀中頃には食糧危機が危惧されています。日本の土地活用に合わせた農業を行っていく際に、3Dプリンタをはじめとしたデジタル製造で、栽培・観測・加工・食品デザインのプロセスを繋ぎ、新たな可能性を開きます。

「JSTフェア2017」出展説明パネル
「JSTフェア2017」出展説明パネル

​​コ・メディカル領域

建築・都市リノベーション領域

アグリテック・ファーミング領域

インフラの老朽化や、人口減に伴う空き家の急激な増加、まちの不活性が起こる国内の建築・都市分野において、新築を建設するのではなく、既存のストックを有効にリノベーション・コンバージョンすることを軸に新たな価値を創出するリ・デザイン行為を、3Dプリンタをはじめとするデジタルなオンデマンド・オンサイト生産製造技術によってネットワーク化し、加速します。

applications
3Dデータを適切に流通販売
品質検査をしたい
試作品を管理
デザインレシピを公開
ユーザの使用状況を観測
デザインプロセスを可視化
3dファイルを検索
ファブ機材を管理
データ変換を円滑にしたい

研究活動・研究成果

価値の測定評価

8. 価値の測定・評価がしたい

Fab Center

 ( for Data Managing )

10. データ変換を円滑にしたい

11. ファブ機材を管理したい

12. 3Dデータを適切に流通・販売したい

9.  3Dファイルを検索したい

7. ユーザーの使用状況を観測したい

6. 試作品を管理したい

5.  品質検査をしたい

4.デザインレシピを公開したい

1. 高度な3Dデータ編集がしたい

2. 専用の工作機械を開発したい

3.コラボレーションデザインプロセスを可視化したい

 ( for Prototype Handling )

Fab Research

( for Product Developing )

Fab Shipment
高度な3Dデータ編集
専用工作機械を開発
technologies
研究開発中のソフトウェア
研究紹介ポスター
研究紹介ポスター
実運用中の工作機械
研究紹介ポスター
実証実験中のサービス
実証実験中のサービス (SFCアカウントのみ)
実証実験中のサービス
研究紹介ポスター
実証実験中のサービス
実証実験中のサービス

​つくられたモノそのものの感性価値評価手法について、ヒューマン・デザイングループと連携して研究を行っています。

また、Fablogger等で取得できる社会的な使用状況を

​評価に反映させるシステムについても研究を行っています。

慶應義塾大学SFC研究所ブロック・チェーン・ラボとも連携して研究を進めています。

      「3D データをめぐる権利とビジネスモデル」
慶應義塾大学 SFC 研究所 ファブ地球社会コンソーシアム WG2「3D データ流通とコンテンツ創造」 2015 年度報告書

ファブを成熟化/高度化するための12の研究開発課題

​情報処理学会 特集「ディジタルファブリケーション」
パーソナルファブリケーション時代におけるものづくりの

オープンソース化の動向とFab Commonsの提案

VoxFAB (2018公開予定)
Video
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Presentations
presentations
History
history

2015年に文部科学省Center Of Innovationプロジェクト「ファブ地球社会創造拠点」が、トライアル期間を終え、本格活動に移行する際に、日本そして世界のファブラボで先駆的な活動を行っていた研究者=実践者を中心に、「プロセス・アンド・テクノロジー・グループ」が

編成されました。異分野の混成メンバーにより、ハードとソフトの両面から、企画・設計・製造のプロセスをつなぐための新技術(FabTechs)を開発する研究活動を行い、同時に、その利用を通じたデザイン実践(Fab-Driven Design)を展開しています。

​本チームでは3Dプリンタ(Additive Manufacturing)技術を扱っていますが、特に『材料押し出し』方式を中心的に研究してきました。

その理由は、現在ほど3Dプリンタが世に知られるようになる遥か前に、世界の大学の2つの研究室から「設計図がオープンソース化された」『材料押し出し』3Dプリンタがインターネット上に公開されたことが、現在の状況をつくりあげた根底にあると考えるからです。

ひとつは、イギリスのバス大学(エイドリアン・ヴォイヤー研究室)から発表された「RepRap」です。RepRapは、「3Dプリンタで (次の) 3Dプリンタをつくる」という自己増殖のビジョンを掲げて世界中に展開し、多くの個人向け3Dプリンタが製品化される素地をつくりました。現在市販されている、卓上3DプリンタのほとんどがこのRepRapを土台としたものです。

もうひとつは、米国のコーネル大学(ホッド・リプソン研究室)から発表された「Fab@Home」です。Fab@Homeは、「家庭で使える3Dプリンタ」というビジョンを掲げ、食材・シリコン・導電性のペーストまで、さまざまな「素材」に可能性を広げ、また2ヘッドによる異素材の複合化・複層化を実現しようと、初期から取り組んでいました。

われわれも、こうした過去の研究活動に敬意を持ちつつ、オープン化されたこれらの技術をさらに発展させて、国内の3大重点領域である「コメディカル領域」「建築・都市リノベーション領域」「アグリテック・ファーミング領域」で実用に耐えうる3Dプリンタを生み出そうとしています。そこには、新たな3Dソフトウェアの技術や品質評価、価値の測定技術も付随してきます。

また、われわれ独自の発想として、3Dプリンタを、チップマウンタや3Dスキャナ、切削などと組み合わせ、1台で異なる加工をすべて同時にまかなうことのできる汎用複合工作機械「Fabricator」を新規開発しています。

われわれ自身の研究開発の成果も、RepRapやFab@Homeのように、可能な部分をオープンソース化することにより、日本そして世界の産業と文化に貢献できるように、日々議論を重ねています。​また、優れた技術を持った国内の企業とともに、国産の3Dプリンタを開発し、ユーザーとともに育てていけるコミュニティ育成にも力をいれています。

「ファブ地球社会コンソーシアム」は、複数の企業メンバーによる議論の場を設け、メーカーとユーザー双方の立場から、こうした技術の社会的活用展開を推し進める母体になっています。

Fabricator (2017)

Fab@Home (2007)

Rep Rap (2007)

Start-Ups
株式会社OTON GLASS
株式会社Digital Artisan
Company in Collaboration
members
Research Members

増田恒夫

政策・メディア研究科 特任助教
Tsuneo Masuda

Project Assistant Professer

田中浩也  博士(工学)

環境情報学部   教授

Hiroya Tanaka, Ph.D

Professor

相部範之  博士(工学)
政策・メディア研究科 特任准教授

Noriyuki Aibe, Ph.D

Project Associate Professor

益山詠夢 
政策・メディア研究科 特任講師

Emu Masuyama

Project Instructor

青木翔平 博士(工学)
政策・メディア研究科 特任助教

Shohei Aoki, Ph.D

Project Assistant Professer​

三次仁 博士(工学)

環境情報学部   教授

Jin Mitsugi, Ph.D

Professor

竹腰美夏

SFC研究所 所員

Minatsu Takekoshi

Visiting Researcher

斎藤和行

政策・メディア研究科 博士過程

Kazuyuki Saito

Ph.D Student

安井智宏

SFC研究所 所員( ~2016)

Tomohiro Yasui

Visiting Researcher​

升森敦士

SFC研究所 所員( ~2016)

Atsushi Masumori

Visiting Researcher​

守矢拓海

政策・メディア研究科 修士学生

Takumi Moriya

Master Student

宮川祥子 博士(政策・メディア)

看護医療学部 准教授
Shoko Miyagawa, Ph.D

Associate Professor

吉岡純希

政策・メディア研究科 修士学生
Junki Yoshioka

Master Student

仰木裕嗣 博士(政策・メディア)

環境情報学部 教授

Yuji Ohgi, Ph.D

Professor

​浅野義弘

政策・メディア研究科 修士学生

Yoshihiro Asano

Master Student

contact
Contact

慶應義塾大学SFC研究所 ソーシャルファブリケーションラボ 横浜拠点

​COI STREAMファブ地球社会創造拠点

プロセス&テクノロジーグループ

​ファブ地球社会コンソーシアム事務局

TEL:045-319-4763 
FAX:045-319-4764 

〒231-0023

神奈川県横浜市中区山下町

223-1 NU関内ビル2F

 

( JR京浜東北線「関内駅」より徒歩約6分 )

本拠点の一部は、和平財団設立準備室による支援により整備されています。

COI STREAM : Kansei-Oriented Digital Fabrication

Process & Technology Group

  

文部科学省 センター・オブ・イノベーション・プロジェクト  (COI)

「感性とデジタル製造を直結し、生活者の創造性を拡張するファブ地球社会創造拠点」

プロセス・アンド・テクノロジー・グループ

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